こんばんは、妻です。
昔はよく、色々なものを手作りしていました。
「自分の好きなものを持ちたい」から始まり、「これ、自分で作れるかも?」になって、「自分の作ったものを、誰かが使ってくれたら・・・」なんて夢のようなことが起こったり。
・・・ちまちまと手を動かすのが、なんて楽しかったこと!
娘が生まれてからは、とんと何かを作ることがなくなってしまいました。
最後に作ったのは、押入れの前に掛けるカーテン?
まだ新生児だった娘の午後のお昼寝の間に、お気に入りのラジオ番組を聴きながら、せっせと縁を縫いアイロンを掛けました。
そういえば、先日とても久しぶりに、親指の部分に穴の開いた綿のタイツの繕いをしましたが、またすぐに穴が開いてしまいました。
縫っても縫っても穴が開く。
なんで〜
そう、子育て中は、足の指の爪切りまで頭が回らなかったのでした。
先日、昔(もう何年も何年も前の、時間の有り余った独身時代のこと)
自分が作った作品が発掘されました。
ポロンポロンと音の鳴る、指でつついてゆらゆらさせるあのおもちゃ。
ちまちまちまちまと、好きな柄を描いて作った、昔の私の化身のようなお人形です。
背の高い本棚の一番上の段で、じっと動かずに出番を待っていたポロンちゃん。
娘の手によって、ゆらゆらポロンと動く日がやってきたのです。
ただ楽しくて、ただ好きで作った作品が、娘の手によって命を吹き込まれたような・・・。
作り手としては、一番嬉しい瞬間でした。
下膨れのお顔と小さなお口が、なんだかそっくり。
妙な運命を感じた母なのでした。